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島田工場の主な設備

当社は環境に配慮した紙づくりをすすめるために、バイオマスボイラーの導入や排水処理設備の整備などをすすめています。

島田工場の主力設備とともに、そのうちのいくつかをご紹介します。

チップサイロ

島田工場で使用する約10日分、約1万トンの木材チップを貯蔵することができる国内最大規模のチップサイロです。

サイロの内部には、熱感知器・炎感知器が合計420個備え付けられるなど、万全の防火対策がとられています。

カミヤ式連続蒸解釜

蒸解釜では、木材チップからクラフトパルプを取り出します。

チップに薬液(水酸化ナトリウムと硫化ナトリウム)を加えて加熱処理し、

リグニンを溶出させると、木材繊維が残ります。これがクラフトパルプです。

溶出したリグニンは、ボイラーの燃料として再利用されます。

9号抄紙機

島田工場には、計5機の抄紙機がありますが、最大生産量を誇るのが9号抄紙機です。この抄紙機では、Kライナーを生産しています。

9号抄紙機の全長は183m。原料のパルプを均一に網の上に広げて湿紙をつくるワイヤーパート、湿紙に圧力をかけて脱水するプレスパート、 熱風で乾かすドライヤーパートの工程があり、出来上がった紙は、ジャンボリールで巻き取られます。9号機では1日に835トンの紙が生産されます。

R-1号ボイラー

R-1号ボイラーの「R」とは、リカバリー(回収)という意味です。

連続蒸解釜の廃液である「黒液」をボイラーの燃料に、毎時170トンの蒸気をつくっており、この蒸気を抄紙機のドライヤーパートで紙を乾燥させるために利用したり、また蒸気タービンで発電機を回し電気を作ったりしています。

黒液の焼却灰から、蒸解で使用した薬液「水酸化ナトリウム」「硫化ナトリウム」を再生し、再利用しています。エネルギーや薬品を回収するためのボイラーなので、回収ボイラーとも呼ばれています。

12号バイオマスボイラー

島田工場には、木質チップなどを燃料としたバイオマスボイラーが、10号、11号、12号の3缶あります。なかでも最大の能力を持つのが、2017年1月から稼動を開始した12号バイオマスボイラーです。

12号ボイラーは、木質チップ燃料だけでなく、廃プラスチックを固形化したRPFも補助燃料としています。毎時蒸気量は100トンであり、ボイラーに付属したタービン発電機の最大出力は23,040kWとなっています。

生物膜処理

島田工場では紙の生産にあたって、大井川の水を利用しています。工場用水として使用後、清浄な水質にして大井川に戻すために、排水処理を行っています。

生物膜処理では、紙を造る工程で発生した排水を微生物がいる水槽内に流入させることで有機物を分解し、取り除いています。

凝集沈殿槽

生物膜処理の後、凝集沈殿槽で凝集剤を用いて、微小な粒子を凝集させ、水槽の下に沈めます。そして、上澄みのきれいな水だけを集めて排水します。

地域の水環境への影響を考えて、万全の排水処理を行っています。